【祖母のドレス】手直しして、着られるようにしたい!

アイキャッチドレス 手仕事

コロナ禍で出来なかった甥の結婚式が、12月に行われると連絡があり、出席することにしました

でも着ていく服がない!

あれなら?と思いだしたのが、祖母のドレス

祖母が仕立てに出して作らせたものなので、物は良いのですが

何十年前のだろう、、、、、

取りあえず着てみると

祖母より私の方が背が高いので、丈を心配しましたが大丈夫そうです

裾を出してもよいですが、出しても2cmくらいしか出せなさそうですし、裾の折り目が消えないと思うので、このままで

  • 身幅

少し大きめでしたが、その分楽な着ごごちです

  • シルエット

なんだか太って見えます(実際太っているのですが、少しでも細く見える方がうれしい)


少し直しておしゃれに見えるようにしたいです

シルエットの変更確認

鏡の前で、どのようにしたら着ていきたい気分になるか、あちこちつまんだりひっぱたりしてみます

結果

身長差のせいでしょうか、ワンピース、ジャケットともにウエスト位置を少し下で押さえるとスマートに見えるので、ウエストラインを下げることにしました

ジャケットは特に裾が少し広がった感じがするので、広がりを抑えるようにしたいと思います

直してからもう一度試着して、変わったシルエットからさらに手直しが必要か確認します

先ずはワンピースを変えてみる

先ずは手直しが簡単そうなワンピースから

一番簡単なのが、「ダーツ」の変更

ダーツとは、平面の布地をつまんで縫い留めることにより、凹凸を出して体にフィットさせる方法です

ダーツの一番くびれる部分(=ウエストラインになっています)を少し下げる⇒ウエストラインが下がる

またもう少しダーツを深くとる=生地のつまむ量が大きくなるということは細くなるということ

例えば5mmダーツを深くとるとなるということは、つまむりょうが5mm=5mm+5mm小計1cm細くなる
ダーツは左右1本ずつあるので合計2cm細くなる

写真はワンピース裏、ダーツ部分

矢印の上下黒い線がダーツミシン縫い線
矢印先の蒼いチャコペン跡が、ウエストとして出したい位置(祖母のダーツの深いところより1cm位下になる)
白い手縫い糸が、新たにダーツを縫ってみた縫い線

たったこれだけつまみ直すだけで、シルエットが変わる

矢印の先に直したダーツがあります

仮縫いのつもりだったので白糸で縫いましたが、表に返すと目立っています
試着してみてよさそうならば、黒糸で縫いなおしです

初めから黒糸で縫えばよかった(-_-;)

試着してとてもいい感じです

後ろのダーツは直さなくても良さそうですし、脇も直そうと思いましたが、既に許容範囲のシルエットが得られているし、上着は脱がないんじゃないかなと思ってこれ以上はいじりません

ワンピースは仮縫いの白糸を黒い糸で縫いなおせばよさそうです

ジャケットの直し

ジャケットもウエストラインを下げることと
裾の広がりを抑えるように脇を直したいです

「1」のウエストラインを「2」に変えること

A-A’のダーツラインをB-B’の長さに変えること

これにより、ウエストラインの変更と、裾の広がりを抑えたいと思います

ジャケットには裏地がしっかり止めてありました

ワンピースのように、下から手を入れることができません

どこかを解かないといけないようです

綺麗に止めてあるので解きたくありませんが、仕方ありません

直せないと困るので、解く前に写真を撮って残しておきます(糸がどうやって通ったか撮っておくと後で同じように直せます)

両脇の裏地と表地のまつり縫いを解くことにしました

まつり縫いを解き、この間から脇とダーツを直します

ワンピースと同様、ダーツをつまみ直し、脇を少しつめて細くします

今度は仮縫いから黒糸を使いました

試着してみましたが、まだわきが広がってしまいます

脇をもう少し緩やかな広がりになるようにつめました

試着した感じが良かったので、もう片方のダーツと脇を同じだけ直しました

出来上がり!完成です

測って直しましたが、出来上がりを見るとダーツの長さが微妙にちがう?見た目をそろえて出来上がりです

多少違っても大丈夫。気になるのは本人だけで、多分他人は気が付かないはずです

本来ならばミシン掛けして直しますが、今回は戻せるようにこのまま手縫いにします
ドレスなので何度も着ないと思いますし、次に着る時また直すかもしれないので

これを着ていきます

お祝い事は、いつでもうれしいです*

みんなが幸せでありますように*

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